第一章

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「もしもし?」


非通知からの着信。
いつもなら非通知の着信には出ないんだけど、今回はあまりにもしつこいから電話に出た。




「も…しもし?流李(るい)?」


携帯電話の向こう側から聞こえてきたのは聞き覚えのある懐かしい声。


夏樹の声。


「夏樹?久しぶりじゃん!
急にどうしたのよ」


国栄夏樹、私の小学生の頃の友達。


中学で離ればなれになってしまったけど、メールやら電話やらで何かと繋がりのあった私たち。


まあ、ここ半年夏樹は音信不通で心配してたんだけど。

彼氏でも出来たのだろうと思って特に深く考えることはなかった。


「流李…」


震えたようなか細い声。


「どうしたの?何かあった?」


「ううん!なんでもない。
あのね、今日小6の時のメンバーで同窓会やるんだけど流李も来るでしょ?」



先ほどのか細い声とは裏腹に、「来るでしょ?」といかにも強制的な言い方をする夏樹。
「え、あ、そうだね。行く」


夏樹の強制的な口調に私は断れず、行くと言ってしまった。



そうして話は進み、夏樹が私の家まで迎えに来てくれることになった。


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