第五章

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学校に来ると言った優花が来たのは2時間目の途中だった

「えへ……寝坊しちゃったっ」


クラスに入ると心配顔の由希と夾と透にそう笑顔を向けた


きのうはとりのおかげで多少回復したものの、優花の顔色は悪く体力も回復していなかった



授業中だったので優花が席に座ってしまったらなにも言うことはできなかった


「おい、………まだ調子悪ぃのか?」


隣の夾がそう言いながら優花を見ると、近くで見ると尚更優花の顔色の悪さに気づいた


自然と夾の肩に頭を預ける優花を見て、夾はいつだか紫呉が言っていた言葉を思い出した


―『十二支とふれあっていれば、ひとりでいるよりははるかに楽』―


苦しくて、楽になりたくて自分にふれようとしてるのかと考え、夾は優花の手をぎゅっと握ってやった


それに気づいた優花は、ふっとうれしそうに笑って、目を閉じた


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