朔の夜に交わる二人

(1/30)


朔の夜の犬夜叉はいつものと違うのはわかっている。

普段『半妖』と呼ばれる妖怪の類である彼には

鋭い爪、人離れした体力、他にも上げたら

多分、それはキリがない。

それに気にも留めてもいない自分もいる。

そう。

どんな姿であっても、どんな形であろうとも

私には『犬夜叉』は『犬夜叉』。

他の誰でもない、ただ一人、大切な人。

もちろん、『それ』に応じることも数をこなすうちに

容易く受け入れる自分がいるから、

それこそ不思議と感じながらも、

結局は応じてしまう。

理由は簡単。

『愛してるから』

でも、朔の夜だけは戸惑いを隠せないときもある。

『半妖』である彼が私を抱くときは

いつになく気を使っているのがよくわかる。

鋭い爪で傷つけないようにとか

有り余る体力に私を疲れさせないようにとか…。

でも、朔のときは、まるで別人のようにさえ思えるから不思議。

でも、そこに愛情があるから…。

人間の男として、私を求めてくる彼の気持もわからないでもないから…。

それが胸の奥まで伝わってくる。

だから、彼の要求にも応じる。

自分が『女』になってから知ったのは

『恥じらい』と『悦び』が紙一重だということ。

犬夜叉…

愛してるわ…

「今夜は月もねぇ。朔だ…。」

「うん。」

まるで、それが合言葉のように彼は私の衣服を

花弁を散らすかのように一枚一枚はいでいく。

重ねた唇は私の体から決して離さないかのように

静かに首筋や胸元まで伝い、

やがてはたどり着く

まだ青臭さの残っているであろうと自分では思っている

乳房を始めは優しく、やがて吸い付き

徐々に激しく揉みしだいていく。

「あ…。…う…んん…。」

「声もっと出せよ…。」

声を聞きたがる理由はわからないけれど

彼はいつも私の喘ぐ声を耳にしたがる。

私が感じていないとでも思ってるの?

「ああ!…いや!あ!」


前のページ次のページ

戻る





today 24 yesterday 514
total 325765

- noa -