さようなら

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…別れも告げずに、彼は消えた。

「っな……

……そんな訳がないやろ!!」
「し、しかし……」

六車隊長と久南副隊長を助けに行ったはずの彼が、仲間と共に消えた。
しかも浦原隊長が主犯だなんて、でっち上げにも程がある。
あの人がそんな事をするものか。

それより何より、
平子隊長が、負けるはずがない。

私はその知らせを聞いた時、愕然としてそう叫んだ。

浦原隊長が現世追放ならば、
きっと隊長も現世にいる。

そう確信した私は走り出した。


「どこへ行くんですか!?」
「……っ、現世!!!!」

黒い蝶を傍らに、穿界門を開く。
部下の声も構わずに、私はその中へと消えた。

真実を、聞かなければ。
…一発殴ってやらないと気が済まない!!



…門を開いた私は夜の闇に溶けるように、現世の地へ降りたった。

「――……」

…感覚を研ぎ澄ましてみるが、霊圧は全く捕捉出来ない。
やはり隊長格ともなれば、敵の追跡を警戒するのだろうか。


「…………」
やがてその中に虚の霊圧を感じた私は、そちらへ向かう事にした。


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