さようなら

(2/4)


「――何や、雑魚虚やないかい。」

…喜助に作って貰った霊圧遮断型義骸の調子は上々。
早速入った俺は刀を片手に虚に斬り掛かる。

「腕試しにはちと物足りんなぁ。」


と、その時。

「――破道の三十三、蒼火墜!!」

……嘘やろ、オイ。

この霊圧は。


「…亜妃!!」
「!?

平子……隊長…!?」

俺の声に影が振り返る。

「馬鹿がっ、何で来たんや!!」
「隊長がいきなり消えたんでしょうが!

みんなは、みんなは無事なんですか!?」

悲鳴にも似た叫び声に、思わず耳がキーンとなる。
でも、しばらく振りのその声はひどく懐かしくて。


「……相変わらずお前はやかましいのぉ。」
「なっ…」
「生きとるわ、ピンピンや。」

…口元に笑みが浮かんだ。

「……!!
良かった…良かった……!!」

涙ぐんだ亜妃の声。
泣き虫なのは、治っとらんなぁ。

俺は小さく笑うと、そちらに歩み寄ろうとする。


「…………」


……ヤバい。
ヤバいヤバいヤバいヤバい。

…………“奴”が、来た。

「――……亜妃、逃げろ!!!!」


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