君の翼

(2/3)


君が私に対し怯えているという事を。

この狂った世界において

色々な物を見て、
何が正常か、何が異常か、

ちゃんと理解出来るから、

「………」

だから私は迷っている。
君の心を暖めるべきなのか

それとも、


「……亜妃…」
「…っ……?!」

パシン、

…一拍遅れて手に走った、軽い痛み。
触れようと伸ばした手を払われたのだと分かったのは、次の瞬間だった。

君の表情が、鮮やかに恐怖で染まる。

「………」
「…………!!」

ああ、そうか、
やはり君はどこまでも、

私を拒否するのかな。

「……――!!」

…それから後は、良く覚えていない。
ただ、君の悲鳴だけは記憶に焼き付いている。


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