また巡り会う日まで

(2/4)


「ねぇ、」

だから、そんな事を言わないで、
見捨てないで、
行かないで、

「…喜助さんは何も悪くない。

私が気付いてしまっただけ。

喜助さんに甘えてた。
愛とかじゃなかった、ただの甘えだったんだよ。」

「…………」

「ごめんね喜助さん。

もう私から解放するから、だからそんなに辛そうな声で呼ばないで。

他の誰かと幸せになる権利が喜助さんにはあるから。」

…どうして擦れ違ってしまったのか、
もう僕には分からない。

くるり、
貴女が振り返る。

「バイバイ、」

ただ貴女の振り返った時の涙が、夕焼けに一筋光って。
僕はその場に立ち尽くすしかなかった。

「…………」

一人になった僕の髪を、
一陣の風が撫でる。


前のページ次のページ

戻る

トップページへ


本日:40 前日:184

- noa -