性格

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ある日。
目が覚めたら、俺の隣に女がいた。

「誰、こいつ。」



長い茶色の髪の毛。布団をめくれば、異質な服装。

俺は意味がわからなくて隣に寝ている女を揺さぶる。




「おい!起きろ!おい!」



何度も激しく揺さぶると女はマヌケな声をだしてのびをした。


「ん〜っぁ…よくねたぁ…。」



ぼーっとした目に今だ俺はうつっていないようだ。俺はいらつきながらも、声をかけた。


「お前、誰だよ?」


俺が声を発すると女はゆっくり俺に目線をよこした。



「…誰?」


「こっちが聞いてんだけど?お前、馬鹿?」


会話が成立しないことに苛立ちも増していく。
なんなんだよ。このアホは!?



「私は由美…。貴方…私の部屋でなにしてんの?」



「はぁ?ここ俺の部屋!!」


なんなんだよ!?この女。ぼーっとしやがって!!由美と名乗った女は部屋を見渡すと、段々顔が青ざめていった。


「えええっ!!!!!!ここどこ!?!?」

「五月蝿いなぁ…。俺の部屋だって言わなかった?」


耳を塞ぎながら俺はもう一度この馬鹿に言った。



「しかも、なんか家の作りが江戸時代みたい…。……あの、いまの年号って…、」




「慶應だけど?そんなこともしらな…「慶應っっ!?!?」




っ!?この女うるさすぎ!耳が痛い。


俺が睨みつけたが由美は気にもとめず混乱しているようだ。


「…どうかしたわけ?」


「あの、わた、私…!未来から来ちゃったみたいなんです!!…どうしようっ…!!!!」



「未来ぃ〜??」


でも、突然現れるし変な服は着てるし、この慌てぶりからして話は真実味があるようにも思えたが俺には関係のない話だ。



「あの…助けてください…ぃっ」

「はぁ??」


何を言い出すんだこいつ。俺にかくまえとでも言ってんのか!?!?

俺はしばらく考えると目の前にある由美の顔を見た。

その顔はすごく困った顔で不安がそのままでている。



俺は千鶴の顔が浮かんだ。

こんな顔、あいつはしたことがないんだろう。


こんな思い、あいつはしたことがないんだろう。


そう思えてきて俺は更に苛立ってきたが、こいつ、由美も面白いと思った。

千鶴に顔がすこし似ている由美を側においてみるのも面白い。…そう思った。












それから由美との生活がはじまった。



それで分かったこと。


こいつは俺が嫌いな性格をしてる。


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