愛しすぎたせい

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【由美】
新選組二番組副組長。
女性でありながらその剣は素晴らしく、会津藩から評価され、新選組唯一の女剣士。


そして、俺の―……。


「組長。これ、終わりました。」

由美はそういい、書類を俺に渡してきた。彼女は真面目で俺とは違って完璧に執務をやってのけた。

そんな由美は少し俺に冷たい。


「組長、組長も早めに終わらせてくださいね??」


きっと、それは彼女の優しさなのだと思うが、俺はそれが嫌いだった。

「組長?わかりましたね??」

この遠くに俺を追いやる呼び方も、俺は気に食わない。
もっと甘えてほしい。俺だって男だ。好きな女にここまでされちゃあ廃る。



「わかったよ。」



俺は最近、由美のまえでは前のように笑えなくなった。それはきっと


お前を愛しすぎたせいなんだ。








その次の日。俺は呑んで酔っ払って帰って来たところに由美とばったり俺の部屋の前で会った。



「…お、由美じゃねぇか。」


声をかけたにもかかわらず由美は黙り込んだままで、俺は少しムッとした。





「…組長、そのうち切腹とかになっても知りませんよ。」


今思えば何気ない言葉だが俺はこれに怒りを覚えた。





俺は無理矢理由美を部屋につれこんだ。

いくら副組長とはいえ、女は女。組長の俺にはかなわない。





「いたっ…!組長っ、何するんですか!」




「少しは黙ってられねぇか。」




俺が普段あまりこんな口調をしないせいか由美は押し黙った。

俺は近くにあった紐で由美の手首と柱を繋げた。



柱から動けない由美はただ睨みつけるだけ。


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