鳥籠

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「綾瀬さん、おめでとうございます。」

「良かったわね、綾瀬さん」

「ありがとうございます」




今、

私はこの世で一番幸せ者だと
自信を持って言える程、

幸せな気持ちでいっぱいだった。

付き合って1年の恋人に先日プロポーズをされ

優香は遂に結婚する事になったのだ。





長年勤めていたこの
草摩家とも

お別れとなった。

ここの家は
変なしきたりや

秘密事が多かったけど、

それでもみんないい人達で
私的には結構気に入っていたので

ちょっと寂しい……

特に御当主の慊人様は

幼い頃からお世話をしてきた。

慊人様は
人間嫌いなのか……

慊人様に近付ける使用人は限られていた。

その限られた人間の一人がこの私。

怒ると手に負えないところはあるけど………

でも……

慊人様は可哀相な人

母親に愛される事なく
育った子……

それでも必死に足掻き続けている

だから私は

今まで慊人様の傍に付いていたのだ


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