大切すぎて
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「すぅ……すぅ……すぅ……」
眠る優花を愛しそうに見つめながら、跡部は優花の頭を撫でる。
「ん……景吾………」
優花は、跡部の夢を見ている様。
『跡部は、優花ちゃんの事大切すぎて、手出されへんねんなぁ。』
忍足のその言葉が、跡部の脳裏を過った。
跡部は、優花と付き合って2ヵ月。
2ヵ月経つと言うのに、跡部は優花にキスしかしていなかった。
それも、触れるだけのキス………。
確かに、忍足が言うように俺様は、優花に手を出せねぇ。
恐ぇんだ。
優花が、壊れそうで…
優花に、嫌われそうで…