勉強
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「リョーマくん♪」
優花は、猫なで声を出し越前に近づいた。
「やだ。」
「まだ、何も言ってないじゃんι」
「どうせ、宿題写させろとかでしょ?」
「宿題じゃなくて……勉強、教えて?」
「さっきも言ったでしょ。やだ。」
「いいじゃん!!彼氏なら教えてくれても……」
優花は、越前を見つめ持っていた教科書とノートをギュッと握りしめた。
「はぁ……わかった。教えるけど、お礼はちゃんともらうよ。」
「本当?やったー♪うん。お礼は、ちゃんとするよ。」
優花は、沈んだ顔から一気に笑顔になった。
越前は、そんな優花を見て微かにニヤっとした。
「今日、丁度、部活ないし図書館で教えてあげるよ。」
「うん♪」
二人は、図書館に向かう。
図書館に着くと、そこには誰も居なく越前と優花の二人きりだった。
越前は、優花が席に着くのを確認すると図書室の鍵をそっと閉めた。