罪
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「お兄ちゃん♪」
俺様の妹の優花は、常に俺にくっついてくる。
学校に居ても、家に居ても……。
このままじゃ、俺は……
優花を襲ってしまう……。
「お兄ちゃん♪今日、私がお弁当作ったの。食べて?」
「ああ。」
優花は、お昼休みいつもの様に景吾の教室に来ていた。
「おっ美味そうやん。もーらい♪」
「テメェ……」
近くに居た忍足が、優花が作ったお弁当のおかずをつまんだ。
「あーっ!!だめっ!!これは、お兄ちゃんに作ったのっ!!」
「ははっすまん。すまん。せやけど、優花はホンマ跡部が好きなんやな。」
「うん!!お兄ちゃん、大好き♪」
優花は、笑顔でそう答えた。
「跡部、自分愛されとるなぁ。せやけど………妹に手出したらアカンで。」
忍足は、景吾の耳元でそう忠告した。