ピザの宅配先で
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俺が20歳になって、ピザの宅配のバイトをしていた時のことです。
17歳の時から自分はホモでだと認識しており、彼女等は作っていませんでした。
バイトに入って下積み期間を終えてから、配達するようになって間もない頃だったのですが、
配達のラストオーダーぎりぎりに電話がかかって来て、これを配り終えたら上がっていいとのことだったので、
バイクではなく車を借りてお客さんの家に向かいました。
車は次の日シフトに入っているならそれを使って直帰してもいいことになっていたので、
配達し終えたらそのまま家に帰るつもりでいました。
注文した人の家に着いて、代金を支払ってもらったとき、お釣がなかったのです。
「お釣の方がございませんので、違うお札にして頂いてもよろしいでしょうか」
と頼んでも、「この札しかないから」の一点張り。結局、店に戻って、お釣を持って
自分の車でその家に向かいました。
なんだかんだでそのやりとりが終わり、いざ帰ろうと思うと…なんと声をかけてきました。
「今から暇なんやけど、ちょい上がってかへん?」
この時時間は11時30分頃。
何度も断ったのですが、
「つり銭でこっちに迷惑かけといて、終わったらバイバイっすか。」
の一言で彼の家にお邪魔することに…。
彼は脅しのようなことを言ってはきたものの、気さくで話しやすい人でした。
彼と話したりテレビなどを見たりしている間にすっかり遅くなり、明日(今日)のバイトを休む連絡を入れました。
彼の家の周りに車を止めさせてもらい、その中で夜を明かすことにしました。
運転の必要もなければ家に戻る必要もないということで、近くのコンビニでお酒等を買ってくることに。
ジャンケンに勝ったので、お客さんだった森本さんに買いに行ってもらいました。
彼は俺より3歳年上だそうです。「年上の言うことは聞くもんだ」と言って、お酒を2缶ほど頂いていると
彼はお酒に強いらしく、全くと言って良いほど酔っていませんでした。
俺自身弱いほうではなかったのですが、少し体中が熱くなってくる感じがしたのでストップしました。
その時彼が、「エロビでも見るかぁ…。」といい始めたので少し動転。
男と女が戯れるものには全く興味がなかったので、逆に興奮しないことでホモだと感づかれると思ったからです。
「俺はいいやぁ…。」とはぐらかしていたのですが、有無を言わさずディスクを挿入。
テレビの女が淫らな声をあげ始め、半ば萎え気味にそれを見ていました。
エッチ時うるさいのは苦手だったのもあって、アンアンと啼き続ける女に嫌悪感を抱きながら見ていると
「お前、こういうの嫌いやった?」と、気を使わせる程楽しくないオーラを出していたようでした。
「いやぁ、全然普通ですよ」と言って笑っていると、突然森本さんが深刻な顔をし始め、無言になりました。
『ばれたかなぁ…、気付かれたかなぁ…。』心でそう思っていると突然ディスクを取り出し、部屋中が沈黙に。