ご主人様の快楽責め

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ピピピ…と機械の電子音で目が醒めた。

寝ぼけ眼を擦り、軽く伸びをする。小窓のカーテンを開けば正に今、太陽が顔を出そうとしていた。

俺の仕事は夜明けと共に始まる。

未だ覚醒しきれない頭を起こす為に、添え付けの洗面台へと向かう。蛇口を捻れば強かに冷水が流れ出た。

シンクと水とが奏でる冷やかな音に少し後込んだが、俺は意を決して顔を洗った。

冷水により肌が強張る。あまりの冷たさに意識は完全に覚醒した。

顔を拭き、眼前の鏡に微笑みかける。ん、大丈夫。いつも通りの笑顔だ。

寝具を脱ぎ去ってクローゼットを開ける。

中には白と黒のひらひらレースで出来た服が何着も。俺は手前のレースが幾重にも連なった服を手に取って着替えた。

スカートの編み込みリボンを結び、白のニーハイを履く。最後にピンクのふわふわウサ耳を頭に装着すれば、準備完了。

全身鏡に映るのはメイド服を纏い、獣耳を付けて佇む俺の姿だった。俺は自慢の眩しい紅髪を軽く梳き、部屋を後にした。

白い長毛の絨毯で埋め尽くされた廊下。俺以外の人の姿は無かった。この広すぎる屋敷で誰かに逢うコト自体、珍しいんだけど。

「失礼します」

大きな扉の前で立ち止まった俺は小さくノックをして、中へと入った。

部屋の中央には天蓋付きのベッド。その上でこの屋敷の領主、いや、俺のご主人様が静かに寝息を立てていた。

「もう朝です、起きて下さい」

大きなカーテンを引いて陽の光を迎え入れる。ご主人様は小さく唸り、寝返りを打った。

低血圧で朝が苦手なご主人様がそう簡単に起きる訳ないか。俺は嘆息を洩らし、ベッドに乗り上がった。

そしてベッドの上からご主人様の柔らかい雄を揉み始める。

手に少し力を加えれば肉俸は忽ち硬さを帯びてくる。ズボンと下着を脱がすと、ぶるんと勃ち上がったペニスが露わになった。

俺は躊躇い無くペニスを口に咥えた。亀頭の割れ目に舌を捩じ込み、根元から扱き上げる。

肉俸から滲む先走りと唾液が口内で混ざり合い、苦味を増してきた。次第にちゅぱちゅぱとペニスをしゃぶる淫猥な水音が部屋中に響き渡る。

「ん、んぅ……っ」

口内のペニスが大きく脈打ち、そして射精した。勢いよく放たれた精液を舌で受け止め、ごくりと飲み干す。

序でに小さく閉開する尿道口に舌を挿し込んで、残滓までをも吸い尽くした。

ペニスから唇を離せば、白く粘着質な糸が垂れ落ち、シーツに染みを作った。

精液が纏わりつく陰毛をぺろぺろ舐めていたら、突然、視界が陰った。

眼前には端整なご主人様の顔。俺はキスをされていた。

「ふ…っ、んん…ぅ」

熱い舌と舌が絡み合い、一つになっていく……。そんな蕩けるような錯覚に俺は暫し酔い痴れた。

「おはよう」

絡まる舌を解すと、ご主人様は静かに笑った。

俺は幼い時からこの屋敷にお仕えしている。眼前に居るのは俺のご主人様兼、恋人の、健次。

「おはようございます、ご主人様」

「名前で呼べと言ったろ」

「あ、すみませんっ」

「敬語もだ」

「わ、わかったよ…!」

俺が慌てて言葉を紡いだら、健次は小さく微笑んで額にそっとキスをした。

たったそれだけのコトで俺の胸は大きく躍動し、顔は忽ち熱を帯びた。

こんなカッコいい人が俺の恋人、だなんて。ホントに夢のよう……。


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