愛したいだけ
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『あーこの待ち受けの画像は何回見てもかっこいい』
「ひなは本当に雲雀のことが好きなのな。」
「携帯の待ち受けが彼氏の雲雀ってすごいっスね。」
「そうだねιι」
『私、恭弥のことが大好きなの
でもね、ツナもごっくんも山本も大好きだよ』
「ハハッ、サンキューな。」
「ありがたいっス」
「ありがとう。」
ひなちゃんはオレの小さい頃からの友達。
そしてオレの好きな人。
日に日にひなちゃんのことがドンドン好きになっていく。
ひなと言う名前を聞いただけでも体が熱くなる。
理性がいつ切れるか分からない。
ひなちゃんは小さい頃から『ツナ大好き』と言ってきたけどそれは友達としてだろ?
オレ本気にしてしまう。
ひなちゃんは雲雀さんの彼女。
雲雀さんはひなちゃんの彼氏。
ひなちゃんをオレのものにしてしまいたいと毎日思う。
でもひなちゃんのことをオレのものにしようとした時
絶対にひなちゃんに嫌われてしまうだろう…。
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
『次移動教室の音楽じゃん』
「そうだね。オレちょっと遅れていくから獄寺君、山本、ひなちゃんは先に音楽室行ってて!」
『えーじゃあ私ツナのこと待つからごっくんと山本は先に音楽室に行ってて!』
「「わかった。/分かりました。」」
そして山本と獄寺君は音楽室へ先に行った。
ほかのクラスの子も音楽室に行って教室は今オレとひなちゃんの二人っきり…。
『私たち最後だから戸締まりしないとね』
「うん、そうだね。」
と言いながらオレはひなちゃんに一歩、一歩と近づいていく。