しかし、男がその先端に触れることはなかった。ずっと丹念に胸を揉み続ける。時折お腹を撫でられると擽ったく身体を捩ってしまう。

(だめ、感じちゃダメ私……、)

先ほどまでの得たいの知れない恐怖は、感じてしまうことへの恐怖に姿を変えていた。

「……ぁ……んん……ッ」

男が胸を包み込むように揉むと、硬くなった先端が手のひらに触れる。その手のひらへの不快感はもう消えつつある。

(ダメ、身体が……勝手に)

感じたくない、逃れたい、そんな意思と裏腹に手のひらに擦り付けるように身体を動かしてしまう自分がいた。

「自分から擦り付けてきて、嫌らしい女だなぁ……」
「違……う」


否定するものの、相変わらず身体を動かしてしまう浅ましい自分がいた。もう、止められない。

(乳首、気持ちいいよぉ……私、ダメなのに…感じちゃダメなのに……)

「ふふふ、否定してもわかってるよ。私の痴漢に感じてるんだろ?」
「違う……」

「撫でられるだけで感じてしまうんだろ?」
「ちが……ぅっ」

男はそういいながら、相変わらず湿った嫌らしい手で腹部を撫でる。#美幸#はぶるりと身を震わす。

「見ず知らずの男におっぱいを揉まれて感じてんだろ……?」
「ちが…んん……ぅ」

胸をまさぐられる。

「ほんとはここ、触られたいんだろ?」
「……っ…ち、……が……ぅぅ……ッッ」

男がくるくると乳輪を撫で上げる。

「ほんとか? 違うようには見えないんだが」
「……ぁんんぅ……!」

不意に乳首をつねられてはしたない声が漏れてしまう。

「ぁ……んん……だ、め……っっ」
「はは、痴漢で感じて淫乱女だな」
「……んんぅ!」

両乳首を摘ままれ、#美幸#は情けなくも軽く絶頂してしまった。

「ふ……軽くイったか」

もう否定する力も無く、#美幸#は男に凭れかかっていた。



- 4 -

*前次#


ページ:



- noa -