「……んっ」

ついに、秘部へと手が動いた。
下着越しに手のひらを当てられた。それだけである。しかし、快感と言うよりもその行為、つまり車内で見ず知らずの男に下着越しとはいえ大切なところを触られていると言う行為に感じてしまったのだ。

男の手は動かない。胸への刺激も止まっていた。

(なんで……?)

#美幸#はついそう思ってしまった。
他の部分が触れられていないから、男の手にとても感じてしまう。

「はぁっ……はぁっ」

#美幸#の吐息が乱れる。身体が、疼く。息が苦しいとすら思った。

(やだよぉ、うずうずする!)

先ほどのように恥ずかしい言葉を投げ掛けられることもない。

(何分たっただろう)

男の手が止まってから電車は停車していないし、ほんの数分なのに、#美幸#は痺れを切らしてしまった。

(だめ、やだ、我慢できない……!)

#美幸#は腰を揺らし始めた。

(ん……んん、足りないよぉ……)

僅かな刺激に、#美幸#は物足りなさを覚えた。それでも腰の動きを止めることはできなかった。

「ふふ……っ」

男が堪えきれず笑みを漏らした。




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