「ん……!」

男が不意に一本の指を立てた。
今まで手のひら全体の刺激だったのが指一本に変わる。
敏感なところがピンポイントに触れると、びくんと身体が跳ねた。

(ぁ……これ、気持ちいい……)

#美幸#は無意識に指を小さな突起に当てようとした。もどかしい。先ほど以上の快感はただ、#美幸#を苦しめた。なのに、やめられないのだ。


「ねぇ、逝きたい?」

痴漢が耳元で囁く。それだけで身体は疼きを増す。

(逝きたいよぉ……でもぉ……)

#美幸#は残された理性で首を横に振った。

「へぇ、強情だな」

男が嘲るようにいう。
その瞬間、男は指を動かし始めた。割れ目を撫で、敏感なクリトリスを刺激する。

(んん、ダメ、ダメ、下着越しなのに、もう、逝く)

#美幸#が上り詰めそうになるまで要した時間はほんの数秒だった。ビクビクと身体を快楽に震わせいると、ふいに指の動きがよわまる。

(も、少しで逝けるのに……)

油断していると、再び、強くなる刺激。駄目、逝く、と思った瞬間にやはり刺激は弱くなる。

「ねぇ、最後のチャンス」


男は耳元でささやく。

ーー逝きたいでしょ?

#美幸#は頷いた。



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