観覧車えっち

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「んっふあ…っ、ぁあ…っ」

「気持ちいい?」

「ぁあっン、いい……いいよぉっ、ぁあっ」

狭い空間にたちこめる、何とも淫靡なこの空気。2人は互いに向き合い繋がっていた。所詮、対面座位の型で。

「ん…っ、裕太のナカ、いつもよりきついっ」

「ふぁっン、だってぇ…こんな所で……、ぁあッ!!」

ここは上空80m。ついでに云えば、観覧車の中。その中で、2人は交じり合っていた。

「はぅっ、も……っ、イっちゃうよぉ……っ!」

「うん、いいよ…時間ないし…んっ」

どうして2人がこんな場所で性交しているかと云うと……時間は少し前へと遡る。


「次、アレ乗りたい!」

裕太は健次の腕を引き、子供のように瞳を輝かせている。

「わかった、わかった。ったく元気だなぁ……」

久しぶりの恋人たちの休日。2人は大きな遊園地へと来ていた。

「今日、何コ乗り物乗ったんだろ……?」

朝から連れ回され、健次は疲れたように嘆息した。

本当のコトを云うと、実は乗り物が苦手な健次。けれど、裕太の喜ぶ顔が見たいから…だからこうして苦手な乗り物も頑張っている。

「それにしても…そろそろ……」

「おぉってっぺんに着いた」

裕太の嬉しそうなその言葉に現実に引き戻され、健次は蒼白になった。

「え……っ」

2人はジェットコースターに乗っていて。健次が回想してる間に頂上へと来ていた。

後はもう、落ちるのみ。

「へっ、あ、ちょ……っと…うぎゃあああ―――ッッ!!」

健次の断末魔のような叫びが、園内に響きわたった。

「うぅ…っ、ごめんギブアップ……」

ジェットコースターからの生還を果たした健次は今、裕太の華奢な肩にその身を預けている。

「大丈夫?」

「ぅう……っ」

「もう、帰ろ?これ以上具合悪くなったら大変だし」

「うん、ごめんな……」

「俺の方こそ、さんざん振り回してごめんね…」

裕太に支えてもらいながら歩いていた健次の瞳に突如飛び込んできたもの。

それは既に黒に蝕まれていた空を、ネオンの光で明るく照らしている。

「最後にアレ乗ろうか!」

「えっ、ちょ…健次…っ!」

今までの姿はどこへやら。裕太の腕を引き意気揚々と歩き出す。

「観覧車に乗りたいの?」

「うん」

そう、健次が見つけたのはネオンの光を放っている観覧車。

「早く乗ろう!」

そう言って、健次はニヤリと微笑んだ。

「それでは上空80m、20分間の空の旅をお楽しみ下さい」


係員の案内とともに、車内へと乗り込んだ2人。観覧車は少しずつ地上から離れていく。

「夜の空中デートもいいかもねぇ」

徐々に小さくなっていく人の姿を見て、裕太は楽しそうに微笑んだ。

「なぁ裕太……」

細い腕を引き、自分の膝の上に座らせた。

「観覧車が一周廻るのに何分かかるって言ってた?」

「えっと…20分?」

「うん。それだけあれば十分だよね」

素早く裕太の服の下へと手を滑り込ませた。そして小さく主張している突起を指先で弄くりだす。


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